三重の酒

◆美酒を生む三重の気候風土

 

  三重県は南北に細長く、東に志摩半島が、西に伊賀盆地が突き出た十字型の地形です。伊勢平野の東側は伊勢湾と熊野灘に面し、西側は鈴鹿山脈、布引山脈、大台山系などの紀伊山地が覆っています。
 このため気候は地域差が大きくて、酒造りは内陸性気候で冬の寒冷な伊賀地方と冬に寒冷な「鈴鹿おろし」が吹き荒れる北勢地方、と「布引おろし」が寒気を運ぶ中勢と南勢地方の北部で盛んです。
 どの蔵元の所在地も冬期には気温が摂氏0度前後になり、吟醸酒などの高品質な酒造りにピッタリの場所にあります。
 三重県はあらゆる植物が良く育ち、一年中野や田畑に緑が絶えず豊富な食材が溢れています。